「チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」 メール会報 0713号
(seit dem 9. April 2003)
Forschungsgruppe "Deutsche Kriegsgefangene aus Tsingtau in japanischen Internierungslagern"
(The Tsingtao War German Soldiers' Internment Camps Research Society)
『目次』 （受信順、敬称略）
● １． エーリッヒ・カウルの日記の原本の翻訳
Uebersetzung des Originals des Tagebuchs von Erich Kaul: uebers. von der JDG-Chiba
[2020/10/01 Sohmiya Y. 宗宮好和 （千葉）]
● ２． 丸亀での最後のコンサートの資料
Kopie des letzten Symphoniekonzertes in Marugame, aus dem Nachlass von Erich Doert
[2020/10/04 W. Kreimeyer （オーストリア）]
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● １．*** エーリッヒ・カウルの日記の原本の翻訳 ? ***
原題： Tagebuch und meine Erlebnisse im Auslande
Erich Kaul
geschr. Tokio-Japan 1915
訳者
宗宮好和 監訳（千葉大学名誉教授、千葉県日独協会名誉会長）
坂本宗秋・島﨑冨志子・田中瑛・田中正延・中村孝子・本橋緑・渡邊邦美
（千葉県日独協会・ボトルシップ研究会）
訳：(↓)
● ２．*** 丸亀での最後のコンサートの資料 ***
1917年3月30日（板東収容所への移動は4月7日）に丸亀収容所において、
丸亀保養楽団（指揮パウル・エンゲル）の最後の演奏会が開催されました。
その時にルドルフ・マーンフェルト（後備伍長、上海時代弁護士、後にバラ
ッケ編集員）が書いた文章をクライマイヤー（Kreimeyer）氏が持っておられま
したので、そのコピーをアップロードしておきます。すでに知られていたもの
ではあるようですが。
演奏曲目は以下の通りです。
「エグモント序曲」 ベートベン
「交響曲ロ短調（未完成）」 シューベルト
編集者の求めに応じて、Kreimeyer氏からこの資料の入手先などについて返
事をいただきました。以下がその訳です。
こんにゃく版複写機によるこのページは、私が「エンゲルの第二バイオリン」
に使ったほとんどの写真や資料と同様、私の妻クリステル・コアートの祖父、
エーリッヒ・ドアートの遺品の一つです。
つまりエーリッヒ・ドアートは14のこんにゃく版複写機の音楽プログラム、
芝居のプログラムあるいは解説を丸亀から持ち帰りましたが、その一つです。
丸亀には明らかに、後に板東で使われたような手間暇かけた印刷技術は存在
しなかったようです。
こんにゃく版複写機の原紙はある場合は手書きで、またある場合はこの最後
のコンサートプログラムのように、タイプライターで書かれました。
参考：「丸亀俘虜収容所でのドイツ兵俘虜の音楽活動について」
なお、上記URLに「3月20日 第23回演奏会を開催（第２回交響曲演奏会）」
とあるのは、3月30日のミス入力かと思われます。
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編集者メールアドレス： kosaka_kiyoyuki(at)hotmail.com
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