分科会1: 「フィンランドUKの旅」
分科会2: "Ni parolu libere kun eksterlandaj Esperantistoj"
分科会3: 「日本の椿は世界をつなぐ」
分科会4: 「蟹工船 翻訳裏話」
分科会1: 「フィンランドUKの旅」
担当 長町重昭さん 記録 楠隆男 参加人数(27人)
大会1日目、午後8時過ぎから、徳島エスペラント会会長町重昭氏による、世界大会のスライドを使っての報告があり、分科会の参加者は27名。世界大会前遠足、大会の様々な分科会、大会後遠足の説明のスライドあり。様々なスライドの中で、特に「グリーン・ラハテイ運動」(二酸化炭素の吸収イコール排出運動)が印象的であった。世界大会の参加者は約1700名日本からは約100名。
(2019.10.26) 於 琴平 ホテル八千代
分科会2: "Ni parolu libere kun eksterlandaj Esperantistoj"
担当 Ciriloさん 記録 小阪 清行 参加人数(19人)
今回、予想もしなかったほどたくさんの eksterlandaj Esperantistoj が参加してくれた。台湾2(一人はフランス出身のCiriloさん)、ポーランド1、ベルギー1、スペイン1、韓国1で、合計6名。司会がCiriloさんだったので、テーマは "libera" ではあったが、のおのずと台湾の文化について。翌日の彼の講演と重なっているので分科会のテーマについては触れない。際だっていたのは、韓国のUnikaさんのエスペラントの流暢さ。われわれ日本人は、どうせヨーロッパ系言語であるエスペラントでは、ヨーロッパ人に歯が立たないと諦めている感があるが、日本語に近い朝鮮語を母語とする若いUnikaさんがあれほどパーフェクトなエスペラントを自由に操ることができるということに衝撃を受けた。
後で彼女に確認したところ、rekta metodoで意識的にエスペラントのみで話したり考えたりしていたとのこと。ともかく、彼女が自分自身で学習方法を編み出した、という点に感心した。また韓国では特に、活字を軽視して、話し言葉に重点を置く傾向が強いらしい。
(2019.10.26) 於 琴平 ホテル八千代
分科会3: 「日本の椿は世界をつなぐ」
発表者 矢野 明徳 記録:川北 文子 参加人数(13人)
1.世界の椿の原種
2.ヤブツバキの歴史
3.日本の椿の文化
4.椿の世界旅行記
5.世界の椿
6.椿油の利用
日本は太古の昔から椿を栽培し、観賞してきた椿の文化がある。椿は日本原産の植物で、日本から世界に広がり、約400年間世界を一周する中で、世界中の人々を魅了しながら、豪華な洋種椿として日本に帰ってきた花である。
「日本の椿は世界をつなぐ」分科会では、椿がエスペラントのように世界交流しながら変遷してきた、その足跡の発表を行った。
(2019.10.27 於 琴平文化会館)
分科会4: 「蟹工船 翻訳裏話」
島津 泰子 記録 造田 秀樹 参加人数(19人)
今回、エスペラント語をやっている中で、派遣切りやパートナー切りなど本当に厳しい状態にある現実に直面し、蟹工船にとびつきました。
この本はプロレタリア文学の最高傑作とされている小林多喜二の代表。
「工船」であって航船でなく、公開法は適用されず。工場でもないので労働法規が適用されず。20時間働かされていた。これは、北洋漁業振興の国策で政府も資本側も結託し、多喜二は時の特高警察の拷問により、31歳で獄死している。
前の講演「佐々木孝丸」の思いと同様、少しでも労働者環境をよくしたいという思いからエスペラント訳を決意した。
(2019.10.27) 於 琴平文化会館