瀬戸武彦氏の論考: 「第一次大戦時の似島俘虜収容所」より
 
 ユーハイムに関する記事の中にある、「(ユーハイムは)大戦終結して解放後は、明治屋の菓子職人として月給350円という破格の俸給で迎えられた」という文の「月給350円」に関して、以下のような注が付けられている。
 
 俘虜の中で最高月俸は元総督のマイヤー=ヴァルデック海軍大佐の280円だった。陸軍中佐183円、陸軍大尉50円、陸軍中尉40円、下士以下は日給30銭だった。二等兵扱いであったユーハイムの場合は、月給換算で9円ほどであった。当時の200円は今日の約160万円(約8000倍)に相当する。なお、当時の為替レートで1円は約2マルク、1ドルは約2円、1ポンドは約10円であった。